イベント2020

 

7月

2020.7.25 セミナー「米国移民管理レジーム下でのトランスナショナルな社会空間の再編」

IGSセミナー「米国移民管理レジーム下でのトランスナショナルな社会空間の再編:メキシコ村落出身移民と家族のジェンダー化された「道徳的秩序」に着目して」

日時:2020年7月25日(土)14:00~16:00
オンライン(zoom webinar)開催

アメリカ合衆国(米国)では、移民とその家族の生活を脅かす移民規制の厳格化が1990年代後半より加速する一方で、特定の条件を満たした移民層を強制送還の対象から除外し、暫定的な就労権を付与する包摂的プログラムも実施されてきた。このような包摂と排除を併せ持つ「移民管理レジーム」によって、移民とその家族が形成するトランスナショナルな社会空間はどのように再編されているのだろうか。本報告では、以上の問いを米国とメキシコ村落共同体における「道徳的秩序」をめぐる世代とジェンダーの衝突に着目して明らかにする。

講演 飯尾真貴子(博士・一橋大学)
討論 大野聖良(日本学術振興会特別研究員RPD)
司会 平野恵子(IGS)

参加申込(参加無料):zoom webinar参加申込フォーム

*参加登録には、zoomアカウントが必要です。

登壇者紹介

飯尾真貴子
博士(一橋大学)。研究テーマは、米国における移民規制の厳格化が、移民とその家族、そして送出し地域を含めた移民コミュニティに及ぼす社会的影響について。主要論文は、「非正規移民1150万人の排除と包摂:強制送還レジームとDACAプログラム」小井土彰宏編『移民受入の国際社会学:選別メカニズムの比較分析』名古屋大学出版会, 2017年 48~69頁。

大野聖良
日本学術振興会特別研究員RPD(神戸大学)。専門はジェンダー研究、法政治、国際移住労働。主に、日本の人身取引問題や移住女性の人権、入国管理政策のジェンダー分析を研究テーマとしている。主要論文は、「入国管理行政のにおける在留資格「在留」の言説編成:1980・1990年代の『国際人流』を中心に」『理論と動態』12号、2019年、153‐179頁、「 日本における人身取引対策の現段階」大久保 史郎他編著『人の国際移動と現代日本の法―人身取引・外国人労働と日本の入管法制』日本評論社、2017年、189-219頁など。

主催:ジェンダー研究所


2020.7.16 セミナー「ケアのインフラストラクチャ―としての臨床データ報告:生殖補助技術(ART)の臨床結果登録に対するフェミニストアプローチ」

IGS Seminar, “Data Reporting as Care Infrastructure: Feminist Approaches to ART Registries”

日時:2020年7月16日(木)12:15~13:45
オンライン(zoom webinar)開催

医療において、よりよい臨床の実践をめざすとき、臨床データは非常に重要といえる。本セミナーの報告者は、こうした臨床データの報告をケアのインフラストラクチャーととらえ、日本・台湾・韓国で報告されている不妊治療の臨床データ(ART Data Reporting)に焦点をあて、これらを比較して、各国のデータ収集を行う主体や結果の公表のしかたの違いとその利点・問題点を分析する。そしてフェミニストの視点から、こうしたデータが利用者の利益となる健全な生殖補助医療につながるようにするためには、なにが重要かについて言及する。

Speaker :
 吳嘉苓 Chia-Ling Wu(National Taiwan University)
Discussant: 柘植あづみ Azumi Tsuge(明治学院大学)
Moderator: 仙波由加里 Yukari Semba (お茶の水女子大学 IGS)

言語:英語(日本語逐次通訳付き)通訳者:坂井日南多(National Taiwan University)

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要旨
本研究で、私たちはフェミニスト的なケア研究に基づいて、臨床データの報告をケアのインフラストラクチャとして概念化した。このアプローチを用いて、私たちは関連データがコミュニティの倫理的義務を強化するために収集されたり、ケアの質を示す指標として提示されたり、健全な結果につながる臨床の実践を促進するエビデンスに基づいた政策づくりのためにどのくらい活かされているかを比較することができる。この概念を説明するために、日本、台湾、韓国における先端生殖補医療技術(ART)のデータレポートを比較し、分析する。 そして登録データをより良いARTケアに転換するために、思慮深い医療従事者や、ケアを中心におく国家官僚、フェミニスト活動家などの仲介者がいかに重要かを指摘する。

主催:ジェンダー研究所