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2/28 セミナー「米国移民管理レジームによるトランスナショナルな社会空間の再編」

IGSセミナー「米国移民管理レジームによるトランスナショナルな社会空間の再編:メキシコ村落出身移民と家族のジェンダー化された「道徳的秩序」に着目して」

日時:2020年2月28日(金)17:00~19:00
会場:お茶の水女子大学本館126室 人間文化創成科学研究科棟408室

アメリカ合衆国(米国)では、移民とその家族の生活を脅かす移民規制の厳格化が1990年代後半より加速する一方で、特定の条件を満たした移民層を強制送還の対象から除外し、暫定的な就労権を付与する包摂的プログラムも実施されてきた。このような包摂と排除を併せ持つ「移民管理レジーム」によって、移民とその家族が形成するトランスナショナルな社会空間はどのように再編されているのだろうか。本報告では、以上の問いを米国とメキシコ村落共同体における「道徳的秩序」をめぐる世代とジェンダーの衝突に着目して明らかにする。

講演 飯尾真貴子(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)
討論 大野聖良(日本学術振興会特別研究員RPD)
司会 平野恵子(IGS)

参加申込(入場無料):次年度に延期となりました。

登壇者紹介

飯尾真貴子
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程(2020年6月に学位取得予定)。研究テーマは、米国における移民規制の厳格化が、移民とその家族、そして送出し地域を含めた移民コミュニティに及ぼす社会的影響について。主要論文は、「非正規移民1150万人の排除と包摂:強制送還レジームとDACAプログラム」小井土彰宏編『移民受入の国際社会学:選別メカニズムの比較分析』名古屋大学出版会, 2017年 48~69頁。

大野聖良
日本学術振興会特別研究員RPD(神戸大学)。専門はジェンダー研究、法政治、国際移住労働。主に、日本の人身取引問題や移住女性の人権、入国管理政策のジェンダー分析を研究テーマとしている。主要論文は、「入国管理行政のにおける在留資格「在留」の言説編成:1980・1990年代の『国際人流』を中心に」『理論と動態』12号、2019年、153‐179頁、「 日本における人身取引対策の現段階」大久保 史郎他編著『人の国際移動と現代日本の法―人身取引・外国人労働と日本の入管法制』日本評論社、2017年、189-219頁など。

主催:ジェンダー研究所