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研究プロジェクト2022


IGS研究プロジェクト

「東アジアにおけるジェンダーと政治」研究

担当/共同研究者 申琪榮(IGS教授)
三浦まり(上智大学教授)
スティール若希(名古屋大学特任准教授)
研究内容 東アジア地域はその経済発展の成果により国際的に注目されているが、政治の民主化の道筋は一様ではない。本研究プロジェクトでは、日本と韓国、台湾の議員を対象としたアンケート調査による国際比較分析を行ない、東アジア地域において、女性の政治代表性を向上または妨げる要素は何か、政治制度におけるジェンダー多様性を実現させるにはどのようにしたらよいかを検討する。

東アジアの越境的女性運動

担当/共同研究者 大橋史恵(IGS准教授)
研究内容 今日の女性運動は、路上や広場、公共交通機関、大学キャンパス、議場、ジャーナリズム、サイバー空間など、さまざまな場で実践され、課題解決に向けた国際的連帯とアクションを生み出している。本研究は東アジアにおけるそのような越境的女性運動の展開について考察するものである。具体的には(1)ILO「家事労働者のためのディーセント・ワークに関する条約」(第189号条約)に関連する労働運動、(2)反軍事化をめぐる女性たちの運動、(3)中国の女権主義者たちのトランスローカル/トランスナショナルな運動に目を向ける。

資本と身体のジェンダー分析

担当/共同研究者 大橋史恵(IGS准教授)
足立眞理子(IGS客員研究員)
板井広明(IGS研究協力員/専修大学准教授)
研究内容 本プロジェクト「資本と身体のジェンダー分析:資本機能の変化と『放逐』される人々」は、グローバル金融危機以降の資本の中枢機能の変化を分析する。サスキア・サッセンの「放逐expulsions」概念に着目して、従来の身体の断片化や排除/包摂の概念では把握不能な「放逐」の「常態化」をジェンダー分析の視点から行う。

外部資金研究プロジェクト

科研費基盤(B)「女性の政治参画の障壁:国会議員・県連への郵送・ヒアリング調査」18H00817

担当/共同研究者

申琪榮(IGS教授)
Noble Gregory( 東京大学教授)
大山礼子(駒澤大学教授)
Mcelwain Kenneth(東京大学教授)
スティール若希(名古屋大学特任准教授)
三浦まり(上智大学教授)[研究代表者]

研究内容 女性の政治参画に対する障壁を国会議員および主要政党の都道府県支部への調査を通じて明らかにする。国際的な研究成果に基づいて、とりわけ「政党の候補者リクルートメントと公認決定過程」に焦点をあて、郵送調査と政党関係者にインタビュー調査を組み合わせ、政治参画に関する男女差、政党差、地方差はどのように見られるかを考察する。
[2018~2020年度](期限延長)

科研費基盤(B)「新興アジアにおけるIT-BPOの国際分業の成立とジェンダー」20H01468

担当/共同研究者

大橋史恵(IGS准教授)[研究分担者]
足立眞理子(IGS客員研究員)[研究分担者]
堀芳枝(早稲田大学教授)[研究代表者]
研究内容 本共同研究は、IT-BPOの実証研究と国際比較によって、アジアについての新しい国際政治経済学を構築するものである。具体的にはIT-BPO産業の新国際分業の成立にともなう女性の労働力の再配置と、成長の果実としての中間層の成長と消費、都市化の進展、さらにはこうした経済社会の変容が、各国の民主主義に与える影響を国際比較から検討する。
[2020〜2022年度]

科研費基盤(B)「再生産領域の国際性別分業における日本の家事・ケア労働者の歴史的系譜と連帯」19H01578

担当/共同研究者

大橋史恵(IGS准教授)[研究分担者]
平野恵子(IGS特任講師)[研究分担者]
定松文(恵泉女学園大学教授)[研究代表者]
研究内容 本研究は、再生産労働の国際分業が進展する日本において、次の二点に焦点を当て実証的に検討する。第一に歴史的視点からの雇用主―派遣企業―労働者の非対称的な関係、第二に家事・ケア労働者が有する限定的社会関係資本から選択する行為や集合行為によって、労働者を取り巻く制度の変容。
[2019~2021年度]

科研費基盤(C)「ジェンダークオータの政治学:制度化と抵抗」19K12604

担当 申琪榮(IGS教授)
研究内容 議会のジェンダー公平な代表性を確保するために導入されたジェンダー・クオータ(女性候補者割当制)の効果とその制度が女性の政治的代表性に及ぼす影響分析する。事例として取り上げる韓国は、2000年代前半から政党の候補者の一定割合を女性に当てるクオータ制度を導入した。しかし、クオータが実施されて15年が経た現在も女性議員は20に至らず、現行クオータ制度に疑問が呈されている。先行研究では、クオータ制度が効果を出せない理由の一つに、議会の男性優位性が脅かされることへの抵抗、すなわち、クオータ・バックラッシュが指摘されている。本研究は、過去15年間の政党別選挙データ及び政党関係者や女性議員への聞き取り調査を通じて、クオータ制度の実施状況クオータで当選した性議員の政治キャリアパス及び政党の公認過程を分析し、クオータ導入後に現れたクオータ・バッシングの諸相明らかにすることで韓国でオータ制度が十分な効果を発揮できない原因を解明するとともに国際比較のための理論構築を目指す。
[2019~2021年度]

科研費基盤(C)「香港における移住女性の再生産労働力配置:「グローバル・シティ」のジェンダー分析」19K12603

担当 大橋史恵(IGS准教授)
研究内容 研究は、香港社会において異なる移住女性による再生産労働力がどのように配置されてきたかを、中国人家事労働者と外国籍家事労働者およびその雇用主を対象としたオーラル・ヒストリーの聞き取りから明らかにするものである。香港が輸出志向工業化路線から東アジアの金融・貿易サービスの中枢を成す「グローバル・シティ」へと転換した時期は、外国籍の家事労働者の受け入れが拡大していくとともに、主に広東省に出自をもつ中国人女性の労働力配置に変化が生じた時期と重なる。1980年代末から今日までの香港の社会経済構造の変動において、トランスナショナルにあるいはトランスローカルに移動して家事労働者になった女性たちはどのように受け入れられたのか。異なるケアの担い手たち(移住女性)と受け手たち(雇用主)の「ケアの記憶」を通じて香港の再生産領域の変化をとらえたい。
[2019~2021年度]

ノルウェーリサーチカウンシルINTPART 「ジェンダー平等/ダイバーシティ:ノルウェー・日本共同研究」287699

担当 石井クンツ昌子(本学理事・副学長)
小玉亮子(IGS研究員)
戸谷陽子(IGS所長)
仙波由加里(IGS特任講師)
吉原公美(IGS特任リサーチフェロー)
佐野潤子(慶應義塾大学特任講師、IGS研究協力員)
松田デレク(国際教育センター講師)
ノルウェー科学技術大学(NTNU)ジェンダー研究センター研究者仙波由加里(IGS特任講師)
研究内容 ジェンダー平等とダイバーシティに関する、NTNUジェンダー研究センターとの共同プロジェクト。ノルウェーと日本のジェンダー平等およびダイバーシティの現状状況について理解を深め、社会・文化・歴史・政治的背景を含めて分析・考察する国際比較研究し、類似と相違についての理解を深めることを通じて、新たな知見を得ることを目指す。担当研究者が、それぞれの専門領域に沿ってノルウェーの研究者と組んで研究を進める。
[2019~2021年度]