IGS研究会報告「トランスジェンダーが問うてきたこと:⾝体・⼈種・アイデンティティ」(お茶⼤・東⼤院⽣合同セミナー)
本研究会は、国際シンポジウム「トランスジェンダーが問うてきたこと:⾝体・⼈種・アイデンティティ」のために来日したスーザン・ストライカー氏らシンポジウム登壇者4名と本学の石丸径一郎心理学講座准教授を招き、院生を対象とするインフォーマル研究会として申琪榮IGS准教授の企画により開催された。参加者は主に本学大学院生と学部生、東京大学の清水晶子研究室ゼミ生である。慶応義塾大学からも学部生一名の参加を得た。
参加者全員が前日のシンポジウムにも参加していたため、院生たちからシンポジウムの内容について追加質問やコメントをしてもらい、それに応答して登壇者らが意見を述べる形式で、さらに議論を深めた。院生からはトランスジェンダーの現状や歴史、フェミニズム理論の「交差性」概念の有効性、クィア概念などについて質問があり、活発な自由討論が行われた。また参加者から、本学の入学要件が⼥性のステレオタイプに基づく「⼥性らしい外見」を基準にしているのではないかとの指摘があり、性別やジェンダー二元論の問題について議論が広がった。普段交流がほとんどない他大学の院生らとの共同研究会の機会を持ち得たことで、本学の院生たちにとって大きな刺激となったと考えられる。
記録担当:申琪榮(IGS准教授)
《イベント詳細》 【日時】2019年12月16日(月)10:00〜12:30 |