2024.1.25 IGSセミナー
「リプロダクティブ・ジャスティス(性・生殖・再生産をめぐる社会正義)の日本における政策課題と女性運動:堕胎罪・優生保護法を中心に」
性と生殖、再生産の課題とは、妊娠や出産の際に適切な医療や支援が提供され、避妊や中絶方法へのアクセスが合法的に保障されることにとどまらない。そこには、安全で健康的な環境下で子どもを育てることも含まれ、またそれらが人権として、ジェンダーやエスニシティ、セクシュアリティ、障害の有無の交差に関わらず、全ての人に保障されることが求められる。お茶の水女子大学ジェンダー研究所では、そのような概念として提唱されたリプロダクティブ・ジャスティスを題して、昨年度はアメリカの文脈に焦点を当てて国際シンポジウムを開催した。今回は日本の堕胎罪や優生保護法の課題に取り組まれてきた大橋由香子さんを講師にお招きし、政策課題と女性運動の観点から、今私たちにとって何がリプロダクティブの課題か、そして何ができるかを議論する。
日時:2024年1月25日(木)15:00-16:30
場所:人間文化創成科学研究科棟604室(対面)
参加申込:https://forms.gle/p3pGKwRgxYDtgdT28
言語:日本語
主催:お茶の水女子大学ジェンダー研究所、『リプロダクティブ・ジャスティス』翻訳プロジェクト
スピーカー
大橋由香子(「SOSHIREN女(わたし)のからだから」)
コメンテーター
新山惟乃(お茶の水女子大学博士後期課程ジェンダー学際研究専攻)
林美子(お茶の水女子大学博士後期課程ジェンダー学際研究専攻)
司会・進行
高橋麻美(お茶の水女子大学博士後期課程ジェンダー学際研究専攻)
スピーカープロフィール
大橋由香子
フリーライター・編集者、大学非常勤講師。著書『満心愛の人――フィリピン引き揚げ孤児と育ての親』ほか。『千代田女性史(1996~2020)』企画編集。「時の壁を破った高裁判決――優生保護法国賠訴訟」『世界』2022年6月号。「SOSHIREN女(わたし)のからだから」メンバー、「優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会(優生連)」共同代表。