2022.12.9 IGSセミナー
「クィアな出路か 新たなクィア／ホモノーマティヴィティか：中国大陸と香港のクィア女性たちのトランスナショナルな移動可能性(モビリティ)」
A Queer Exit or a New Queer/Homo-normativity?: Transnational Mobility of Queer Chinese Women from China and Hong Kong

2022年12月9日（金）15:00~16:30
会場：国際交流留学生プラザ3階 セミナー室

ポスト社会主義中国の都市中産階級において、若者が国境を越えて移動することは規範的に望ましいことととらえられている。この10年では香港でも新しい生活を求めて越境する人びとが急増している。またLGBTQ＋（レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア）のグローバルな移動も加速的に広がっている。こうした傾向において、クィア・マイグレーション、あるいはゲイ・ツーリズムやピンク・エコノミーの興隆についての学術的議論もまた盛んになっている。本報告においてルセッタ・カム氏は、中国大陸や香港から越境的に移動する中国系クィア女性の経験をとりあげ、彼女たちのトランスナショナルな旅路において、移動可能性(モビリティ)、セクシュアリティ、ジェンダー、階級がどのように絡み合っているのかを議論する。とりわけ異なる社会的・政治的コンテクストの下でのトランスナショナルな移動可能性をめぐって、そのさまざまな意味について考察していく。

報告	ルセッタ・カム（香港浸會大学文学院准教授）
司会	大橋史恵（IGS）
言語	英語
参加申込	要事前申込・登録制（参加無料）：申込フォーム

主催：お茶の水女子大学ジェンダー研究所