Events 2016

7/27 セミナー 「同性カップルの家族づくりとAID」

reproduction2IGSセミナー(生殖領域シリーズ2)生殖医療で形成される多様な家族と当事者のウェルビーイングを考える研究会
「同性カップルの家族づくりとAID」

近年、諸外国では同性婚を法的に認める動きがあちこちで見られ、生殖医療を利用して子どもを持つ同性カップルも増えてきている。まだわずかではあるが、日本でも同性カップルで親となることを希望したり、すでに子どもをもつLGBT家族も登場している。日本のLGBTの人たちが生殖医療等を介して子どもを持つとき、どのような問題にぶつかり、とくに子どもに出生の事実を知らせることについてどのように考えているのだろうか。当研究会では、レズビアンである女性2人に同性カップルの家族づくりについてご発言いただき、その後、さまざまな領域の人達と討論する。

 
日時:2016年7月1327日(水)18:10~20:30
報告
東 小雪(LGBTアクティビスト)「日本におけるレズビアンマザー」
昨年東京都渋谷区で始まった地方自治体による同性パートナーシップ制度が、全国に広がりつつあります。日本でも同性カップルの存在が少しずつ目に見えるようになってきた一方で、子どもを育てる同性カップルについては、まだまだ可視化されづらい現状があります。実際には、レズビアンカップルを中心に、妊娠・出産により子どもを持ち育てる家族が日本でもここ数年で増えてきています。子どもがほしいレズビアンカップルがぶつかる壁と現状(日本産科婦人科学会のガイドライン、精子提供者探し、出自を知る権利、法的な課題等)を、自身の妊活の経験を交えて お話ししながら、新しい家族の形について考えます。

 

 
青山真侑(にじいろかぞく 副代表)「日本で子育てするセクシュアル・マイノリティ親」
にじいろかぞくは、子育てをするLGBTとアライアンスの会として、2009年から活動しています。団体にはデノボファミリー(セクシュアル・マイノリティの自覚を持ち、そのライフスタイルの中で新たに子どもを迎えた家族)のほか、過去の婚姻により授かったこどもを育てている家族(ステップファミリー)、トランスジェンダー親(出産後に性別変更を試みた親や、MtFトランスジェンダーとレズビアンのカップルが法律婚をして子育てをしている場合)、代理母出産によってこどもを授かったゲイ親、里親や親族里親をしているセクシュアルマイノリティなども多数所属しています。
今回は、自身もゲイ友人の精子提供により授かったこどもを育てている立場から、日本全国で既に子育てをしている数多くの事例を紹介しつつ、新しい家族の現状と課題について考えます。

ファシリテーター:仙波由加里お茶の水女子大学ジェンダー研究所)

申込:申込フォームよりお申込みください。

お問い合わせ:semba.yukari@ocha.ac.jp (特任RF:仙波由加里)

主催:お茶の水女子大学ジェンダー研究所
 
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