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12/8 国際シンポジウム「グローバル政治の中のセクシュアリティと暴力」

2023.12.8 IGS国際シンポジウム
「グローバル政治の中のセクシュアリティと暴力」

長らく恥と沈黙に支配されてきた性暴力を可視化し、被害者が自らの言葉で語ることのできる空間を切り開くことは、フェミニズム運動が追求する重要な目標の一つであり続けてきた。しかし複数の権力関係が交差する階層的なグローバル政治の中で、セクシュアリティと暴力をめぐる言説は、被害者をエンパワーする側面だけでなく、ネイションや人種の境界を管理し、家父長制や異性愛主義を強化するような側面ももっている。
このシンポジウムでは、国際関係論、文化人類学、難民研究という異なる領域の研究者を招き、グローバル政治におけるセクシュアリティと暴力をめぐる言説がつくりだす権力関係を検討する。そして、何が暴力であり誰が保護/排除の対象であるかを定義し統制するような権力を強化するのでなく、解体し挑戦するフェミニスト政治の可能性を探ろうとする。

日時 2023年12月8日(金)14:00-16:45
オンライン開催(Zoomウェビナー)
参加申込
要事前申込・登録制、参加無料:ZOOM参加申込フォーム
*当日、セミナー参加の際にはZOOM WebinarにアクセスするためのZOOMアカウントが必要です。
*見逃し配信あり(ただし通訳音声なし)。お申し込みの方にはリンクをお送りします。
*参加者による録音・録画・画面キャプチャ、その頒布は固くお断りします。
言語 日本語・英語(同時通訳あり)
主催 お茶の水女子大学 ジェンダー研究所

《プログラム》

開会挨拶・趣旨説明
申琪榮(お茶の水女子大学 ジェンダー研究所)
第1部 パネリスト報告

キャロル・ハリントン(ニュージーランド、ヴィクトリア大学)
Carol Harrington(Victoria University, NZ)
「 『有害な男性』と『性的危険にさらされる女性・少女』の統治――反性暴力政策による異性愛規範家族と家父長制の安定化」

工藤晴子(神戸大学)
「難民とセクシュアリティ:脅威から保護の対象へ」

嶺崎寛子(成蹊大学)
「ジェンダー・オリエンタリズムと定義する権力 」

休憩
第2部 コメント・討議

コメント:青山薫(神戸大学)

モデレーター:本山央子(お茶の水女子大学 ジェンダー研究所)

閉会挨拶
戸谷陽子(お茶の水女子大学 ジェンダー研究所)