巻頭では、ケアという今日的課題をめぐる、フェミニスト経済学および哲学における議論の最前線を2本収録した。投稿論文では若手研究者による、科学哲学、経済学、教育学、文学、移動研究、開発学分野における研究を掲載。書評では、ジェンダー視点からの科学史と植民地研究を内容とする4冊を 紹介している。
For Love or Money? Current Issues in the Economics of Care.
ジェンダー・パースペクティブ試論――パトナムの内在的実在論とラウダンの網状モデルを手がかりにして
「グローバル金融危機以降の日系多国籍縫製企業による技術移転のジェンダー分析:日本―中国―バングラデシュの事例から」
長期留学中の大学院女子留学生の語り――断絶の感覚をうみだすもの
エドワード二世宮廷における男同士の絆――Vita Edwardi Secundiを中心に
韓国女性の国際移住に関する要因分析――1980年代以降における就労目的での来日事例から
Women’s Micro-business Creation for Women’s Empowerment or Family’sWelfare? Case of Nepalese Rural Women
川島慶子著『マリー・キュリーの挑戦――科学・ジェンダー・戦争』
アントワネット・B. ブラックウェル著 小川眞里子・飯島亜衣訳『自然界における両性――雌雄の進化と男女の教育論』
伊藤るり、坂元ひろ子、タニ・E・バーロウ編『モダンガールと植民地的近代――東アジアにおける帝国・資本・ジェンダー』
宋連玉、金栄編著『軍隊と性暴力――朝鮮半島の20世紀』
フランシス・オルセン著 寺尾美子編訳『法の性別――近代法公私二元論を超えて』