IGSセミナー報告「「冷戦とジェンダー」研究会:第1回研究会/キックオフミーティング」
【研究会趣旨】
「冷戦の再考」という言葉は、ややもすると使い古された印象を受けるかもしれない。しかし、ことジェンダー、フェミニズム視点からの冷戦研究あるいは、冷戦史再考はいまだ研究が十分とはいえないのではないか。本研究会はこの問題関心を出発点とし、冷戦とジェンダーに関する問題に関心を持った広く学際的な交流の場の構築を目指す。
【2016 年度研究会構成】
コーディネーター: | 臺丸谷美幸(IGS特任リサーチフェロー) |
構成員: | 申琪榮(IGS 准教授) |
宮内貴久(お茶の水女子大学教授) | |
武田興欣(青山学院大学教授) | |
幸田直子(近畿大学専任講師) | |
協力: | 岡崎まゆみ(帯広畜産大学専任講師) |
兼子歩(明治大学専任講師) | |
山本めゆ(日本学術振興会特別研究員 PD) | |
土野瑞穂(お茶の水女子大学みがかずば研究員) |
はじめに、幸田氏の報告「A Social History of the Cold War」では、昨今の冷戦研究の動向が紹介され、外交史と社会史の複合的観点からの冷戦史再考について提起がなされた。次に臺丸谷が研究報告「日系アメリカ人朝鮮戦争従軍兵士によるトランスナショナルな記憶の構築」を行った。本報告は H27 年度竹村和子フェミニズム基金助成の成果報告と位置づけられており、特に報告者が2015年9月に実施した韓国ソウル近郊と2016年5月に米国カリフォルニア州にて実施したフィールド調査を基にし、現代の朝鮮半島と米国にまたがる、日系人朝鮮戦争退役軍人会の戦争記念碑設立と顕彰運動に関する考察を行った。
《イベント詳細》 【日時】2016年10月24日(月)18:00~20:30 |