グローバルリーダーシップ研究所・ジェンダー研究所共催研究交流会報告「知識経済と『Crisis』後のフェミニズム」
『知識経済をジェンダー化する:労働組織・規制・福祉国家』(原著 Gendering The Knowledge Economy: Comparative Perspectives)の日本語訳本の出版に合わせて来日した、シルヴィア・ウォルビー教授(ランカスター大学)とハイディ・ゴットフリート教授(ウェイン州立大学)、カリン・ゴットシャル教授(ブレーメン大学)の3名の共編著者たちを交えた研究交流会「知識経済と『Crisis』後のフェミニズム」を、2016年11月14日に実施した。この研究交流会は、グローバル女性リーダー育成研究機構グローバルリーダーシップ研究所と、ジェンダー研究所との協働イベントである。
カレン・シャイア氏(グローバルリーダーシップ研究所特別招聘教授/デュースブルク・エッセン大学教授)と大木直子氏(同研究所特任講師)が司会を務め、学内外からジェンダー、労働、福祉国家などのテーマの研究に従事する大学院生、ポスドク研究者、教員など24名が参加した。はじめに、参加者全員による自己紹介の後、ウォルビー教授、ゴットフリート教授、ゴットシャル教授から、それぞれ自身の近年の研究に関するショート・スピーチがあり、その後、参加者全員によるディスカッションが行なわれた。
ディスカッションのテーマは主に、『Crisis』(ウォルビー教授の2015年の著作)や『知識経済をジェンダー化する:労働組織・規制・福祉国家』に関するものであった。いわゆるdeveloped countriesだけではない、よりグローバルな文脈におけるcrisisの意味や、New EconomyとKnowledge Economyの違い、『Crisis』後のフェミニズムなど、多岐にわたる論点について、活発な意見交換が行なわれた。また、欧州に見られる極右勢力の台頭や、米国大統領選挙などの時事問題についても、様々な観点からの分析、考察が行なわれ、大盛況のうちに終了した。
記録担当:大木直子(グローバルリーダーシップ研究所特任講師)
《イベント詳細》 【日時】2016年11月14日(月)15:00~17:00 |