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1/26 シンポジウム「女性の政治参画を阻む壁を乗り越える」

IGSシンポジウム「女性の政治参画を阻む壁を乗り越える~韓国・台湾におけるクオータ、政党助成金、候補者発掘」

日時:2018年1月26日(金)14時〜17時10分
会場:お茶の水女子大学本館306室

日本、韓国、台湾は東アジアの民主主義国家として共通点が多いが、女性の政治参画においては違いが際立つ。三カ国とも国政選挙に小選挙区・比例代表の並立制を実施しているが、日本の女性議員は衆議院の一割と極めて少ないのに対して、韓国は二割弱、台湾は四割弱とパリテ(男女均等)に近づいた(2018年1月現時点で日本10.1%、韓国17%、台湾38%)。韓国と台湾で女性議員が増えたのは、2000年代に導入した比例代表におけるクオータ制の影響が大きい。しかし、クオータ制は女性の政治参画を促す万能策であっただろうか? クオータ制は、なぜ、韓国と台湾で効果が異なったのか?クオータを補うためにどのような試みがあったのか? また、女性候補者の増加以外にクオータ制が政治にもたらした変化とは何だったのか?

お茶の水女子大学・ジェンダー研究所が企画した国際シンポジウム「女性の政治参画を阻む壁を乗り越える~韓国・台湾におけるクオータ、政党助成金、候補者発掘」では、韓国と台湾の専門家を招聘して、クオータ制を含む女性の代表性を高めるための両国の取り組みとその効果についてお話を聞く。各報告は、クオータ制は国会に多様な議員を増やしたのか、女性候補者を増やすために導入した政党交付金はどのように使われたのか、またクオータ制は候補者選抜にどのような影響をもたらしたのかについてそれぞれ分析する。いずれもこれまで日本では紹介されてこなかったクオータ制の新しい側面である。クオータ制がもたらす変化と課題について韓国と台湾の事例から学び、日本の女性代表性の現状を考える機会になることを期待したい。

皆様のご参加をお待ちしています。

司会
板井広明(お茶の水女子大学IGS)
開会挨拶
申琪榮(お茶の水女子大学IGS)
報告
楊婉瑩(国立政治大學) 「台湾の政党候補者発掘と公認戦略」
李珍玉(西江大学) 「韓国政治の男性優位性の持続に対するフェミニスト制度分析—第20回国会を中心に」
權修賢(慶尚大学) 「政党助成金における女性政治発展基金の運用の現況と問題、そして代案」
コメント
三浦まり(上智大学)
大山礼子(駒澤大学)
グレゴリー・ノーブル(東京大学)
司会(全体討論)
申琪榮(お茶の水女子大学IGS)

同時通訳あり

要事前申込(参加費無料) 参加申込フォーム

主催:お茶の水女子大学 ジェンダー研究所「東アジアにおけるジェンダーと政治」研究会

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