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2/16 セミナー「日本の大学における外国人女性教員のアイデンティティ理論…」

IGSセミナー「日本の大学における外国人女性教員のアイデンティティ理論:ジェンダーの観点から」
Gender Matters:Being a Foreign Academic in Japan

日時:2021年2月16日(火) 15:00~16:30
オンライン開催:zoomウェビナー

日本の学術界において、女性研究者数は男性研究者よりも極端に少ない。2015年時点で、常勤職の女性比率は23%、非常勤職では29%にとどまっている。このジェンダー不均衡は(海外の学術界にも同様の傾向がみられる)、女性の大学院への進学率の少なさや、研究論文刊行数の少なさ、女性教員は学生の相談により多くの時間を費やしていること、そして女性が家庭内で担っている役割などに起因する。日本の大学の外国人女性教員数も同様に、男性の外国人教員数よりも極端に少なく、男女比は3対1となっている。人数の差については、そもそも日本に居住する外国人女性の数が外国人男性よりも少ないからだ、という声も聞かれる。本セミナーでは、2名の研究者の報告を受け、日本の大学における外国人女性教員の、個人的および職業的アイデンティティ形成に関連する様々な課題について議論する。ダイアン・ホーリー・ナガトモ氏は、2020年刊行の共編著書『日本の高等教育機関の外国人女性英語教員』を基に、英語教育現場におけるジェンダー化・人種化の重層的な様相を総合的に論じる。リチャ・オーリ氏は、「劣った他者」とみなされた個人的な経験、特に英語教師の職探しをする中での体験について語り、かつ、職場における、「劣った性」としての女性表象について論じる。交差する「劣った他者」「劣った性」という二つの概念は、オーリ氏の、個人としてかつ教員としての、日本での生活の形成に影響を与えてきたのである。

報告者 ダイアン・ホーリー・ナガトモ(お茶の水女子大学)
リチャ・オーリ(千葉大学)
司会 戸谷陽子(お茶の水女子大学IGS)

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言語:日本語/英語 同時通訳あり

主催:お茶の水女子大学ジェンダー研究所

 

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