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2/18国際シンポジウム「グローバル女性リーダーシップ…」

 

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2022. 2.18 国際シンポジウム「グローバル女性リーダーシップ:アジアからの提言」
シリーズ:アジアにおける女性リーダーシップを考える4

2015年4月のグローバル女性リーダー育成研究機構の開設から約7年が経ちました。開設以来7年間の活動の集大成として国際シンポジウム「グローバル女性リーダーシップ:アジアからの提言」を開催いたします。2021年度「アジアにおける女性リーダーシップを考える」シンポジウムシリーズの最終回でもある本シンポジウムでは、機構を構成するグローバルリーダーシップ研究所(IGL)とジェンダー研究所(IGS)における、女性リーダーシップおよびジェンダーに関する教育や研究のこれまでの成果を発表し、その成果を基に、アジアにおける女性リーダーについてグローバルかつ多様な視点から考察、議論します。また、第1部実践編では、世界を舞台に活躍する本学および附属学校園出身の女性リーダーにご講演いただき、現代のグローバルな現場でのリーダーシップについて学びます。

IGLとIGSが共同開催する本シンポジウムは、リーダーシップの表層的な多様化に批判の目を向け、学びと刺激に満ちた対話の機会を提供します。そして、ジェンダーステレオタイプを超える議論を探求し、将来の女性リーダーの育成というミッション達成を目指します。リーダーシップの新しい地平を拓く対話に、是非ご参加ください。

日時 2022年2月18日(金)13:30~19:00(日本・韓国)、11:30~17:00(インドネシア西部・タイ)、5:30~11:00(ドイツ・ノルウェー)、17日(木)23:30~18日(金)5:00(米国東部)
オンライン開催(ZOOM Webinar)
方式 要事前申込・登録制、参加無料:ZOOM参加申込フォーム
*当日、セミナー参加の際にはZOOM WebinarにアクセスするためのZOOMアカウントが必要です。
*参加者による録音・録画・画面キャプチャ、その頒布は固くお断りします。
言語 英語・日本語(同時通訳あり)
対象 一般公開(主に、大学生、大学院生、研究者、大学教職員)
主催 お茶の水女子大学 グローバル女性リーダー育成研究機構
グローバルリーダーシップ研究所(IGL)ジェンダー研究所(IGS)
問合先 IGS: igsoffice@cc.ocha.ac.jp

プログラム

開会(13:30~13:40)

司会:宝月理恵(IGL特任講師)
開会挨拶・趣旨説明:佐々木泰子 お茶の水女子大学長

第1部 実践編:決断し、行動する(13:40~14:40)

《お茶の水女子大学および附属学校園卒の女性リーダーたちによる講演会》

本田桂子(コロンビア大学Adjunct Professor、元世界銀行グループ多数国間投資保証機関長官CEO)[お茶の水女子大学卒業生]
「人生三毛作のすすめ」

山崎直子(宇宙飛行士)[お茶の水女子大学附属高等学校卒業生]【ビデオメッセージ】

休憩(14:40~14:50)
第2部 成果編:探究し、発信する(14:50~16:40)

《2015年度からのグローバル女性リーダー育成研究機構(IGL・IGS)の成果報告》

進行役
本林響子(IGL副所長・准教授)

報告者
IGL:
小林誠(お茶の水女子大学教授/IGL所長)
岡村利恵(IGL特任講師)
内藤章江(IGL特任講師)

IGS:
戸谷陽子(お茶の水女子大学教授/IGS所長)
申琪榮(IGS教授)
仙波由加里(IGS特任講師)
平野恵子(IGS特任講師)
休憩(16:40~17:00)
第3部 研究編:見極め、捉え直す(17:00~19:00)

《IGL・IGSの特別招聘教授・連携研究者を交えての討論》

基調講演
趙成南(韓国・梨花女子大学校名誉教授)[2020~2021年度IGL特別招聘教授]
「ポストパンデミック時代の新しいパラダイムとしてのアジアにおける女性リーダーシップモデル」

日下部京子(タイ・アジア工科大学院大学教授)[IGS連携研究者]
「女性リーダーの育成:お茶の水女子大学とアジア工科大学院の交流プログラムが示す可能性」

ディスカッサント
コリーナ・リアントプトラ(インドネシア大学准教授)[2021年度IGL特別招聘教授]
グロ・クリステンセン(ノルウェー科学技術大学教授)[IGS連携研究者]
カレン・シャイア(独・デュースブルグ・エッセン大学教授)[2016~2018年度IGL特別招聘教授]
ジャン・バーズレイ(米・ノースカロライナ大学チャペルヒル校名誉教授)[2018~2019年度IGS特別招聘教授]

司会:大橋史恵(IGS准教授)

閉会挨拶:戸谷陽子IGS所長

《登壇者紹介》
第1部

本田桂子(第1部講演)
コロンビア大学国際公共政策大学院の Adjunct Professor and Adjunct Senior Research ScholarとしてESG投資を研究・講義。世界銀行グループの多数国間投資保証機関(MIGA)の長官CEO(2013-19年)、マッキンゼーのアジア部門で初の女性シニア・パートナー(1989-2013年)をへて、2020年より現職。国連の投資委員会委員、三菱UFJファイナンシャル・グループの社外取締役とAGCの社外取締役/報酬員会委員長、金融庁の政策評価に関する有識者会議の委員、シンガポール政府のAsia Sustainable Infrastructure Advisory Panelメンバーも務める。お茶の水女子大学卒。ペンシルバニア大学ウォートンスクール修士課程修了(MBA)。


山崎直子(第1部ビデオメッセージ)
宇宙飛行士。2010年スペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)組立補給ミッションSTS-131に従事した。2011年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職後、内閣府宇宙政策委員会委員、一般社団法人 Space Port Japan代表理事、公益財団法人 日本宇宙少年団(YAC)理事長、環境問題解決のための「アースショット賞」評議員などを務める。お茶の水女子大学附属高等学校卒業生。

 


宝月理恵(第1部司会)
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特任講師。博士(社会科学)。専門は医療社会学、近代衛生史、近代家族論。主著に『近代日本における衛生の展開と受容』(東信堂、2010年)。

 

 

第2部

IGL

小林誠(第2部報告者)
研究分野は国際関係論、平和学、政治学。現在の研究テーマは、グローバル化時代における国家権力の変容。『統合と分離の国際政治経済学』(ナカニシヤ出版)、『グローバル文化学』(法律文化社)などの共編著書のほか、『平和を考えるための100冊+α』(法律文化社)、『「国際政治学」は終わったのか 日本からの応答』(ナカニシヤ出版)などに執筆。

 

 


内藤章江(第2部報告者)
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所 特任講師。リーダーシップ教育の効果をはかる指標の作成、リーダーシップを養成するための授業を担当している。

 

 

 


岡村利恵(第2部報告者)
お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特任講師。社会学博士(お茶の水女子大学)。専門社会調査士。科研費若手研究「女性管理職はいかにして育つのか:職場環境・家族関係・リーダーシップ教育からの検討」(2020-2023)研究代表。著書に『キャリア・デザインと子育て―首都圏女性の調査から』(共著)など。

 

 


IGS

戸谷陽子(第2部報告者)
お茶の水女子大学人文科学系教授。専門はアメリカ文学・演劇(劇作家ガートルード・スタイン、テネシー・ウィリアムズ、サム・シェパード、マリア・アイリーン・フォルネス等)、パフォーマンス研究、文化政策。コロンビア大学大学院在学中に、歌舞伎や能、文楽等日本の伝統芸能や現代演劇のニューヨーク招聘公演のリエゾンとして、また、ニューヨークの前衛演劇作家/演出家のアシスタントとして実践活動に従事した経験をもつ。共著書に『パフォーマンス研究のキーワード―批判的カルチュラル・スタディーズ入門』(世界思想社、2011)ほか。


申琪榮(第2部報告者)
お茶の水女子大学ジェンダー研究所教授。政治学博士。近年日本、韓国、台湾の研究者らと国際研究ネットワークを構築し、議会における女性の政治代表性の比較研究を行っている(WondeR)。そのほか、これまでの研究テーマは、日韓女性運動の比較、夫婦別姓、#MeToo、慰安婦問題の国際化などがある。女性の政治リーダー養成のための一般社団法人『パリテ・アカデミー』共同代表。著書に『ジェンダー・クオーター世界の女性議員はなぜ増えたのか』(共著)など。

 


仙波由加里(第2部報告者)
お茶の水女子大学ジェンダー研究所 特任講師。人間科学博士。専門は生命倫理学、ジェンダー研究。特に生殖医療に関連する倫理的問題とジェンダー関連の問題に取り組んでいる。著書に『血のつながりを越えて 提供精子・提供卵子・養子でできた家族の物語』(人間と歴史社、2020年)、Comparative Perspectives on Gender Equality in Japan and Norway(Routledge, 2021)11章、12章分担執筆、他。

 


平野恵子(第2部報告者)
お茶の水女子大学ジェンダー研究所 特任講師。社会科学博士。専門は国際社会学、ジェンダー研究、インドネシア地域研究。近年の仕事に「有償家事労働の位相から『家政』を考える」『現代思想(特集:家政学の思想)』(青土社, 2022年2月号)、『家事労働の国際社会学――ディーセント・ワークを求めて』(人文書院, 伊藤るり編, 2020年, 共著)など。

 

 


大橋史恵(第2部司会)
お茶の水女子大学ジェンダー研究所准教授。主に中国、香港、日本における中国語話者コミュニティの再生産領域における移動とジェンダーの問題について研究をおこなってきた。現在は、香港の移住家事労働者とローカルな家事労働者の労働関係や労働問題に注目している。また、東アジアのトランスナショナル/トランスローカルな女性運動にも関心がある。著書に『現代中国の移住家事労働者:農村-都市関係と再生産労働のジェンダー・ポリティクス』(お茶の水書房、2001年)ほか。