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7/18 セミナー(学内)「歴史のサイズ:小さな世界、大きな世界、その間の人々」

IGSセミナー(特別招聘教授)
「歴史のサイズ:小さな世界、大きな世界、その間の人々」

日時:2017年7月18日(火)16:40-18:10
会場:本館135(カンファレンスルーム)

ジェンダー研究所では、ラウラ・ネンツィ特別招聘教授によるセミナーを開催します。自著『The Chaos and Cosmos of Kurosawa Tokiko』を題材にした、マイクロ・ヒストリーの研究方法についての講義です。講義は英語ですが、質疑応答・討論には、日・英言語でご参加いただけます。大学院生・教員・学内研究者を対象としていますが、学部生の参加も歓迎します。近世日本史研究、ジェンダー史研究についても学べる機会であり、是非、お誘いあわせてご参加ください。

報告者:ラウラ・ネンツィ(IGS特別招聘教授/テネシー大学教授)
報告タイトル:「歴史のサイズ:小さな世界、大きな世界、その間の人々」

報告要旨:歴史に適切なサイズというものはあるのだろうか?歴史的出来事、歴史的人物として記録されるには、どのくらい大きな事や人でなくてはならないのだろう?歴史的な変化をもたらしたとは見なされていない個人の小さな世界にも、目を向ける必要はあるのだろうか?本セミナーでは、「大きな」歴史と「小さな」歴史―グローバル・ヒストリーとマイクロ・ヒストリーを巡る、史料編纂や歴史研究方法論の議論を取り上げる。そして、教師、占い師、詩人かつ政治運動家であり、討幕運動での失敗経験を持つ、水戸藩出身の黒澤止幾子(1806~1890)を例に、一般にはその存在を知られていない人物を、歴史の記録に含めていくことについて論証する。小さな歴史と大きな歴史の間に存在する人々に目を向けることは、個々の歴史的エージェンシーに対する理解を深め、周縁部において重要な役割を果たそうとした人々の創造性に、新たな光を当てることなのだ。

参加申込(入場無料):
*お茶大の学生・教職員限定の学内セミナーです。

主催:お茶の水女子大学ジェンダー研究所

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