2025.7.5 IGSセミナー
「接触」から考える植民地主義と他者:
『コロニアル・エンカウンター』を読む
植民地主義はあらゆるものを位階化する暴力である。それは植民者―被植民者間に留まらず、被植民者やマイノリティをも巻き込んで他者を作り出していく。そうした状況下において、被植民者、マイノリティ、流民・棄民・難民の間/中で支配権力の尺度に基づく〈比較〉を超えて〈出会う〉ことは可能なのだろうか。申知瑛氏の近著『コロニアル・エンカウンター』は、当時の小説、ルポルタージュ、風聞を通して、このような問いをめぐる考察を行なっている。たとえ出会い損なうことが〈接触〉の常だとしても、本書は位階化された構造を解体する潜在性の追求を手放さない。本セミナーでは、ふたりの提題者を招き、本書の思考をさらに豊かに開いていく機会にしたい。
日時:2025年7月5日(土)14:00-17:00
会場:国際交流留学生プラザ2F多目的ホール
提題者 | 阿部小涼(琉球大学) 鄭栄桓(明治学院大学) |
リプライ | 申知瑛(延世大学) |
司会 | 嶽本新奈(お茶の水女子大学ジェンダー研究所) |
参加申込:要事前申込・登録制、参加無料
申し込みフォーム:https://forms.gle/X7xjemdsG4a4RHAA8
言語:日本語
主催:お茶の水女子大学ジェンダー研究所