IGS 研究プロジェクト2015
- 「アジアにおける『新中間層』とジェンダー」研究
- 「社会的企業とジェンダー」研究
- 「東アジアにおけるジェンダーと政治」研究
- リベラル・フェミニズムの再検討
- 朝鮮戦争期の日系アメリカ人兵士と市民権を巡る諸問題:ジェンダーとエスニシティの視点から
- 第三者の関わる生殖医療で出生する子どもの福祉と社会における多様な家族のあり方の受容との関係性
- 卵子提供を検討しているカップルへの情報提供に関する研究
特別招聘教授研究プロジェクト2015
外部資金プロジェクト2015
- 科学研究費基盤研究 C「女性大統領と女性の政治的代表性:韓国の朴槿恵を中心に」
- 韓国学大学院「韓国地方議会における女性の政治代表性の促進に対する政党の役割」
- 科学研究費基盤研究 C「女性の政治参画:制度的・社会的要因のサーベイ分析」
- 学術振興会特別研究員奨励費(外国人特別研究員)「日本の地方政治における女性の政治的代表性の研究」
- 竹村和子フェミニズム基金助成「日系アメリカ人女性による朝鮮戦争期の従軍経験:ジェンダーとエスニシティの視点から」
- 科研費基盤研究C「食の倫理と功利主義:食をめぐる規範・実践・ジェンダー」
- 科学研究費基盤研究B「利己心の系譜学」
- 厚生労働省子ども・子育て支援推進調査研究事業「諸外国の生殖補助医療における法規制の時代的変遷に関する研究」
IGS 研究プロジェクト
「社会的企業とジェンダー」研究 | |
研究担当 |
足立眞理子(IGS 教授) 斎藤悦子(IGS 研究員/本学准教授) スーザン・ヒメルヴァイト (英・Open Univ.名誉教授) 依田富子(米・ハーバード大学教授) |
内容 | ・日本における社会的企業の定義と政策課題の研究 ・イギリスの社会的企業研究の成果と比較制度分析 ・カリフォルニアにおけるコミュニティ・バンクとジェンダー研究 |
特別招聘教授研究プロジェクト
信仰、政治、献身:平田篤胤一家の社会史 | |
研究担当 | アン・ウォルソール(IGS 特別招聘教授/米・カリフォルニア大学アーバイン校名誉教授) |
内容 | 平田神社から国立歴史民俗博物館に2002年に寄贈された大量の |
外部資金による研究プロジェクト
科学研究費基盤研究 C「女性大統領と女性の政治的代表性:韓国の朴槿恵を中心に」(26360042) | |
期間 | 2014(平成 26)~2017(平成 29)年度 |
研究担当 | 申琪榮(IGS 准教授) |
内容 | 韓国では2012年の選挙で保守政党の女性大統領(朴槿惠)が誕生した。保守政権は伝統的なジェンダー規範を支持し、 政治における女性の実質的な代表性( women’s substantial representation)を損ないかねないと指摘されてきたが、朴槿惠は「女性」を選挙のキーワードにして戦い、当選した。本研究は、朴槿惠大統領の在任期間を研究期間とし、朴政権の女性関連 政策、政治制度、及び国政選挙(2016年)における政党の選挙戦略の変化を考察することで、 保守政権の女性大統領が女性の実質的な政治代表性にどのような影響を及ぼしうるのかを考察する。 |
科学研究費基盤研究 C「女性の政治参画:制度的・社会的要因のサーベイ分析」(15K03287) | |
期間 | 2015(平成27)~2017(平成29)年度 |
研究担当 |
申琪榮(IGS 准教授)[研究分担者] 三浦まり(上智大学)[研究代表者]ほか |
内容 | 政治代表における男女不均衡(女性の過少代表/男性の過大代表)はなぜ引き起こされ、どのように再生産されてきたのかを明らかにすることを目的とする。女性の政治参画を規定する制度的社会的要因を解明し、どのような制度改革と規範形成が過少代表の解消につながるかを明らかにするため、日本・韓国・台湾・NZを比較分析する。 |
学術振興会特別研究員奨励費(外国人特別研究員)「日本の地方政治における女性の政治的代表性の研究」(15F15741) | |
期間 | 2015(平成27)~2016(平成28)年度 |
研究担当 |
申琪榮(IGS 准教授)[受入研究者] ユン・ジソ(カンザス大学準教授)[外国人特別研究員] |
内容 | 日本は先進国のひとつとなるまでに発展したが、国会議員の女性比率は依然として低いままである。とはいえ、地方政治における女性の代表性は比較的高い。本プロジェクトでは、東京都議会を例に、女性の政治関与をうながす戦略を検証し、それらの戦略がどのような影響を及ぼしたのかについて分析する。 |
科研費基盤研究C「食の倫理と功利主義:食をめぐる規範・実践・ジェンダー」(24530214) | |
期間 | 2012(平成24)〜2016(平成28)年度 |
研究担当 | 板井広明(IGS特任講師) |
内容 | 本研究の目的は、功利主義的な食の倫理の研究の視点から昨今の食の倫理論を整理し、あるべき食の倫理の提示を行なうことにある。研究は2本立てで、第1は18世紀英国における人間と動物の区別・位置づけという思想史的考察を行なう。とくにベンサムを中心とした18世紀英国の動物論の検討では公刊テクストの検討と、ロンドン大学やフランス中央文書館などでの草稿検討を中心に行なう。第2は第1の研究を参照しつつ、英米日の新たな食のネットワーク作りや運動の実態と特徴を比較しつつ、食と農、食と環境、ジェンダーの問題から規範的な食の倫理を検討し、現代のグローバルな経済社会における望ましい食の倫理を提案する。グローバルなフード・チェーン、スロー・フードやヴェジタリアンの実践、食をめぐるジェンダー・バイアスなどの問題点を検討し、「受苦的存在」に基づいた功利主義の食の倫理の可能性を提示したい。 |
科研費基盤研究B「利己心の系譜学」(15H03331) | |
期間 | 2015(平成27)〜2017(平成29)年度 |
研究担当 |
板井広明(IGS特任講師)[研究分担者] 太子堂正称(東洋大学准教授)[研究代表者]ほか |
内容 | 経済学が前提とする利己心という人間行動の基本動機を、歴史的・現代的文脈の中で根本的かつ総合的に分析し、その可能性と限界を見定めるのが、本研究の目的である。近年では、感情・本能といった、利己心以外の人間動機が行動経済学などによって明らかにされつつある。しかし、個別研究の範囲を超えて、その研究成果からどのように経済理論の組み替えをすべきかは明らかではない。また利己心が競争を促し倫理や道徳に反するという一般的理解に対して、改めて、論者や時代に応じて捉え方が異なっている利己心を省察し直す必要が出てきている。経済理論における利己心の多様な捉え方を分析・解明し、現在の経済理論にそれをどのように反映させるか、あるいは競争の是非といった議論をいかに深めるかが、本研究の課題である。 |